“威勢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いせい59.7%
ゐせい30.6%
えせい1.6%
いきほひ1.6%
えせえ1.6%
めをひ1.6%
ゐせえ1.6%
ゐぜい1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひるすこしまえにはもう二人ふたりにいさんが前後ぜんごして威勢いせいよくかえってた。一人ひとりにいさんのほう袖子そでこているのをるとだまっていなかった。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
與吉よきち時々とき/″\どぜうつてた。おつぎは衣物きものどろになるのをしかりながらそれでも威勢ゐせいよく田圃たんぼしてやつた。たびほか子供等こどもらうしろから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「こつちのはうひど威勢えせいえゝかららも仲間入なかまいりさせてもらえてもんだ」寶引はうびきばあさんはいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
威勢いきほひしめせと大撞木だいしゆもく
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「さうだよ、まつせえよおめえ、めでゝえさけだから、威勢えせえつければおめえ身體からだ工合ぐえゝだつてちつとぐれえならなほつちやあよ」ばあさんまたすゝめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あるひ其頃そのころ威勢めをひ素晴すばらしきものにて、いまの華族くわぞくなんとして足下あしもとへもらるゝものでなしと、くちすべらしてあわたゞしくくちびるかむもをかし、それくらべていま活計くらしは、きえしもおなじことなり
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「おつぎはどうしたんでえ、今夜こんやひどく威勢ゐせえわりいな」女房にようばうがいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれは七十をえてもかみはまだいくらもしろくなかつた。かれいしかたまりしたやうなかた身體からだちかられてひと威勢ゐぜいづいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)