“侑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すす64.5%
すゝ32.3%
すすめ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偶々たまたまさる会場で同席して帰途が同じだから同車で帰る途中、わたくしは彼を陋屋に請じて酒を愛する彼のために粗酒をすすめた。
幽香嬰女伝 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
と其の場をはずして次の間へ退さがり、胸にたくみある蟠龍軒は、近習の者にしきりと酒をすゝめますので、いずれも酩酊めいていして居眠りをして居ります。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
七律の頸聯けいれんに「只得佳人頻一笑。何妨才子共長貧。」〔ただ佳人ノ頻リニ一笑スルヲ得/何ゾ妨ゲンヤ才子共ニ長貧ナルヲ〕と言っているから酒をすすめる美人も舟の中にいたのであろう。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)