“足下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あしもと54.5%
そっか25.6%
そくか9.1%
そこ3.3%
おまへ1.7%
そなた1.7%
おぬし0.8%
きみ0.8%
そこもと0.8%
こなた0.8%
ソッカ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尺八の穴みなビューッと鳴って、一角の大刀を大輪(おおわ)に払うと、払われたほうは気を焦(いら)って、さっとその切(き)ッ尖(さき)を足下(あしもと)からずり上げる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『ええ只今(ただいま)、足下(そっか)に御関係(ごかんけい)のある事柄(ことがら)で、申上(もうしあ)げたいと思(おも)うのですが。』と、市役所員(しやくしょいん)は居並(いなら)ぶ人々(ひとびと)の挨拶(あいさつ)が済(す)むとこう切(き)り出(だ)した。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
内山君(うちやまくん)足下(そくか)、先(ま)づ此位(このくらゐ)にして置(お)かう。さて斯(かく)の如(ごと)くに僕(ぼく)は戀(こひ)其物(そのもの)に隨喜(ずゐき)した。これは失戀(しつれん)の賜(たまもの)かも知(し)れない。明後日(みやうごにち)は僕(ぼく)は歸京(きゝやう)する。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
足下(そこ)のごとく虚弱(たよわ)き人のかく患(うれひ)に沈みしは、神仏に祈りて一四六心を収(をさ)めつべし。一四七刀田(とだ)の里(さと)にたふとき一四八陰陽師(おんやうじ)のいます。
『これ、武村兵曹(たけむらへいそう)、足下(おまへ)はなか/\薩摩琵琶(さつまびは)が巧(うま)い相(さう)な、一曲(いつきよく)やらんか、やる! よし來(き)た。』と傍(かたはら)の水兵(すいへい)に命(めい)じて、自分(じぶん)兼(かね)て御持參(ごぢさん)の琵琶(びは)を取寄(とりよ)せた。
親王興に入りたまいて、さらば足下(そなた)のは、と問わせたまうに、旧上達部(ふるかんだちべ)の檳榔毛(びろうげ)の車に駕(の)りたるが、時に其声を聞くにも似たらん、と申した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
マーキュ 猫王(ねこまた)どの、九箇(こゝのつ)あるといふ足下(おぬし)の命(いのち)が只(たッた)一(ひと)つだけ所望(しょもう)したいが、其後(そののち)の擧動次第(しこなししだい)で殘(のこ)る八箇(やッつ)も叩(たゝ)き挫(みじ)くまいものでもない。
ベンヺ 其(その)カピューレットの例會(れいくわい)に、足下(きみ)の戀(こ)ひ慕(した)ふローザラインが、此(この)ヹローナで評判(ひゃうばん)のあらゆる美人達(びじんたち)と同席(どうせき)するは良(よ)い都合(つがふ)ぢゃ。
「それでは、月番の足下(そこもと)に、御頼み申そう。ああ、肩の荷が降りた。そこでさきの話のつづきじゃが、その女が?」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
足下(こなた)が予程(わしほど)に齡(とし)が若(わか)うて、あのヂュリエットが戀人(こひびと)で、婚禮(こんれい)の式(しき)を擧(あ)げて只(たんだ)一時(とき)も經(た)たぬうちにチッバルトをば殺(ころ)して、予(わし)のやうに戀(こ)ひ焦(こが)れ、予(わし)のやうにあさましう追放(つゐはう)された上(うへ)でなら
亮、柴桑(サイソウ)ノ一別ヨリ、今ニ至ッテ恋々ト忘レズ。聞ク、足下(ソッカ)、西川(セイセン)(蜀)ヲ取ラント欲スト。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)