“檳榔毛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びろうげ60.0%
びらうげ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親王興に入りたまいて、さらば足下そなたのは、と問わせたまうに、旧上達部ふるかんだちべ檳榔毛びろうげの車にりたるが、時に其声を聞くにも似たらん、と申した。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
五条のたもとまで行って、ながえ螺鈿らでんがちりばめてある美しい檳榔毛びろうげ蒔絵輦まきえぐるまがやってきたら、そっと、後をけてこい。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうか檳榔毛びらうげの車を一輛、私の見てゐる前で、火をかけて頂きたうございまする。さうしてもし出來まするならば——」
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
大殿樣は御約束通り、良秀を御召しになつて、檳榔毛びらうげの車の燒ける所を、目近く見せて御やりになりました。尤もこれは堀河の御邸であつた事ではございません。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)