“檳榔子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びんろうじ44.4%
ばあむ11.1%
びんらうじ11.1%
びんろうし11.1%
びんろうず11.1%
ビンロウジ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
箱車を押す半裸体の馬来人マレイじん檳榔子びんろうじの実をんでいて、血の色のつばをちゅっちゅと枕木に吐いた。護謨園ゴムえんの事務所に着いた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
遺伝は、結婚したら鉄漿おはぐろをつけると云う。上海プノンペン間を商用にて往来する父にカンボジヤ国より檳榔子ばあむの実を土産に買ってきてもらう。霖雨りんうの来らんことをたえず願う。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
椰子やし檳榔子びんらうじしげつたやまつて、しろのやうに築上つきあげた、煉瓦造れんぐわづくりがづらりとならんで、矢間やざまつたくろまどから、いしびやくちがづん、とて、いくつもいくつも仰向あをむけに、ほしまうとしてるのよ……
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「祥子さん、知らないんだね、あれは檳榔子びんろうしの実をんでいるからだよ、ほら、笑うとみんな真っ黒い歯をしているのは、檳榔子の実で染まったんだよ」
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
他のカロリン人と違って、檳榔子びんろうずを噛む習慣が無く、シャカオと称する一種の酒の如きものをたしなむ。