“馬来人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
マレイじん66.7%
まれいじん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椰子林やしりんの中の足高の小屋も、樹を切り倒している馬来人マレイじんの一群も、総て緑の奔流に取り込められ、その飛沫ひまつのように風が皮膚に痛い。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
馬来人マレイじんの材木運びが、何か不運な事に出逢ふと、アパ・ボレ・ボアットと云つてゐたが、この仕方がないと云ふ言葉ほど、富岡の現在には容易なものはないのだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
あの曼陀羅を作った原植物と云うのが、毬華葛まりげかずらの干茎だからさ。シディの呪術には、あの茎とテグス植物の針金状の根とが、非常に巧みに使われていて、それを馬鹿な馬来人まれいじんが驚いている始末だがね。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)