“マレイじん”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬来人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椰子林やしりんの中の足高の小屋も、樹を切り倒している馬来人マレイじんの一群も、総て緑の奔流に取り込められ、その飛沫ひまつのように風が皮膚に痛い。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
馬来人マレイじんの材木運びが、何か不運な事に出逢ふと、アパ・ボレ・ボアットと云つてゐたが、この仕方がないと云ふ言葉ほど、富岡の現在には容易なものはないのだ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
私たちはジョホール河のベンゲラン岬から、馬来人マレイじん舵丰かじを執り、乗客も土人ばかりのあやしいまで老い朽ちた発動機船に乗った。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
箱車を押す半裸体の馬来人マレイじん檳榔子びんろうじの実をんでいて、血の色のつばをちゅっちゅと枕木に吐いた。護謨園ゴムえんの事務所に着いた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)