“唾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つば81.1%
つばき12.8%
つ4.6%
よだれ0.5%
だ0.2%
つばは0.2%
は0.2%
ツバ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
では、女性の方に対しては、どういう解釈をもったかというに、世人は侮蔑と反感を持って、唾(つば)も吐きかけかねまじき見幕(けんまく)であった。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「先刻から見て居ると、額(ひたひ)に唾(つばき)を附けたり、足の親指を曲げたり、色々細工をして居るやうだが、行儀をよくするのも樂ぢやないね」
「ついては……」と、清高はそこで、重々しく威儀づくったが、ごくと唾(つ)を呑む小心な体の硬(こわ)さにもなりながら——「幕命でござれば」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いくら唾(よだれ)をたらしてもいけねえよ。お前と政ちゃんとでは、代物の出来が大分違うぜ。
中山七里 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
されど数年間文学専攷(せんこう)の結果は、余の愚鈍をして半歩一歩の進歩を為さしめたりと信ず。少しく文字ある者は都々逸(どどいつ)を以て俚野(りや)唾(だ)すべしとなす。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
これは人蟒(じんぼう)が生まれた兆だ、国中新生の小児をことごとく送り来さしめ、各々一空壺中に唾(つばは)かしむれば、唾(つばき)が火となる児がそれだというので試みると、果して一児が人蟒と別った
と云いさま、ガアッと痰(たん)を彼(か)の若侍の顔に唾(は)き付けました故、流石(さすが)に勘弁強い若侍も、今は早(は)や怒気(どき)一度に面(かお)に顕(あら)われ
二人は時々、雷光をみるやうに、怖いとも怖くないとも分らない視線を送つてはまた、唾(ツバ)を吐く時のやうにペツと視線から飛びのいた。
分らないもの (新字旧仮名) / 中原中也(著)