“よだれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.0%
1.0%
垂涎1.0%
涎液0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで寺小屋の芝居に出て来るよだれくりのような、うすぎたない、見すぼらしい、人前に出るさえはずかしい姿になってしまって居る。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
仏が折角人生は盲目的○○の連鎖で遂に涅槃に達すべき事を説いたに、今は政府のよだれを拭いて居る。故に我輩は之れから仏教的大革命を始めるのだ。此革命に凡俗は参与する権威が無い。
ヘクトーは元気なさそうに尻尾しっぽを垂れて、私の方へ背中を向けていた。手水鉢を離れた時、私は彼の口から流れる垂涎よだれを見た。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
傳染病が出來てからは、嚴しく食物の注意をされてゐた私は、赤く熟れて甘い汁の多さうな柿の實を手に取ると、口から涎液よだれが垂れてならなかつた。
避病院 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
巻之一、よだれ先生伝、鼠の芸尽し。巻之二、犬と猿の相撲、鵜の真似する烏。巻之三、佐々良三八、十王の勧進。巻之四、烏勘左衛門、獣の伉侠こうきょう。巻之五、大酒金平 である。
春水と三馬 (新字新仮名) / 桑木厳翼(著)