“耻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
20.4%
はじ20.4%
はぢ20.4%
はず16.5%
はづ11.7%
はずか8.7%
はづか1.0%
やさ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こう云う代助は無論臆病おくびょうである。又臆病でずかしいという気はしんから起らない。ある場合には臆病をもって自任したくなる位である。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで君がしっかり摂生をして、直ってしまったところで、何も向うのはじにはならない。ただ君に警戒を加えたとえば済むのだ。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
阿父さんはこの家業を不正でないとお言ひなさるが、実に世間でも地獄の獄卒のやうに憎みいやしんで、附合ふのもはぢにしてゐるのですよ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まるで寺小屋の芝居に出て来るよだれくりのような、うすぎたない、見すぼらしい、人前に出るさえはずかしい姿になってしまって居る。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
さしもになかよしなりけれど正太しようたとさへにしたしまず、いつもはづかしかほのみあかめてふでやのみせ手踊てをどり活溌かつぱつさはふたゝるにかたなりける
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
少しはずかしいと思って、起すのをやめて、かいまきのそでをまくり上げたり、枕の近所を探して見たりしたけれども、やっぱりありません。
僕の帽子のお話 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
(三にんでしたがその一人ひとり現實げんじつ世界せかいにでてわづかに三日光ひのひかりにもれないですぐまた永遠えいゑん郷土きやうどにかへつてきました)勿論もちろん天眞てんしんどもたちたいしてははづかしいことばかりの
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
やさしや尼となりにけり
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)