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耻
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はづ
ふりがな文庫
“
耻
(
はづ
)” の例文
さしもに
中
(
なか
)
よし
成
(
なり
)
けれど
正太
(
しようた
)
とさへに
親
(
した
)
しまず、いつも
耻
(
はづ
)
かし
氣
(
げ
)
に
顏
(
かほ
)
のみ
赤
(
あか
)
めて
筆
(
ふで
)
やの
店
(
みせ
)
に
手踊
(
てをどり
)
の
活溌
(
かつぱつ
)
さは
再
(
ふたゝ
)
び
見
(
み
)
るに
難
(
かた
)
く
成
(
なり
)
ける
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
耻
(
はづ
)
かしくもなく
能
(
よ
)
くこんな
莫迦
(
ばか
)
げた
事
(
こと
)
が
訊
(
き
)
かれたものだ』とグリフォンが
云
(
い
)
ひ
足
(
た
)
しました。
彼等
(
かれら
)
は
雙方
(
さうはう
)
とも
默
(
だま
)
つた
儘
(
まゝ
)
坐
(
すわ
)
つて
憐
(
あは
)
れな
愛
(
あい
)
ちやんを
見
(
み
)
てゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
○一国、一家、一
人
(
にん
)
を分けてもいはず、金に就て論議の生ずるは、
乏
(
とぼし
)
き時なり、少き時なり、お
耻
(
はづ
)
かしくも足らぬ時なり。工夫も然り、有る時にせず、無い時にす。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
人
(
ひと
)
の
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
ても、
隣
(
となり
)
の
室
(
へや
)
に
忍
(
しの
)
んでゐる
時
(
とき
)
と、あまり
區別
(
くべつ
)
のない
程
(
ほど
)
落付
(
おちつ
)
いた
女
(
をんな
)
だといふ
事
(
こと
)
を
見出
(
みいだ
)
した
宗助
(
そうすけ
)
は、それから
推
(
お
)
して、
御米
(
およね
)
のひつそりしていたのは、
穴勝
(
あながち
)
耻
(
はづ
)
かしがつて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
他
(
ほか
)
へは
行
(
い
)
くんぢやねえぞ、えゝか、よきは
泣
(
な
)
かさねえやうにしてんだぞ」
彼
(
かれ
)
はおつぎへもいつて
出
(
で
)
た。おつぎは
其麽
(
そんな
)
注意
(
ちうい
)
を
人前
(
ひとまへ
)
でされることがもう
耻
(
はづ
)
かしく
厭
(
いや
)
な
心持
(
こゝろもち
)
がするやうに
成
(
なつ
)
て
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
あはれ、
耻
(
はづ
)
かし、このみざま
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
うら
耻
(
はづ
)
かしと知りながら
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
唯
(
たゞ
)
何事
(
なにごと
)
も
耻
(
はづ
)
かしうのみ
有
(
あり
)
けるに、
或
(
あ
)
る
霜
(
しも
)
の
朝
(
あさ
)
水仙
(
すいせん
)
の
作
(
つく
)
り
花
(
ばな
)
を
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
よりさし
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
きし
者
(
もの
)
の
有
(
あり
)
けり、
誰
(
だ
)
れの
仕業
(
しわざ
)
と
知
(
し
)
るよし
無
(
な
)
けれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
俺
(
お
)
らお
給仕
(
きふじ
)
に
出
(
で
)
なくつちや
成
(
な
)
んねえか
知
(
し
)
んねえが、
耻
(
はづ
)
かしくつて
厭
(
や
)
だな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
日影
(
ひかげ
)
弱
(
よは
)
き
初冬
(
はつふゆ
)
には
稀
(
まれ
)
なる
暖
(
あたゝか
)
さに
候
(
そろ
)
まゝ
寒斉
(
かんさい
)
と申すにさへもお
耻
(
はづ
)
かしき
椽端
(
えんばた
)
に
出
(
い
)
でゝ
今日
(
こんにち
)
は背を
曝
(
さら
)
し
居
(
を
)
り
候
(
そろ
)
、
所謂
(
いはゆる
)
日向
(
ひなた
)
ぼつこに
候
(
そろ
)
日向
(
ひなた
)
ぼつこは今の
小生
(
せうせい
)
が
唯一
(
ゆいいつ
)
の楽しみに
候
(
そろ
)
、
人知
(
ひとし
)
らぬ楽しみに
候
(
そろ
)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
『
耻
(
はづ
)
かしくもなく
能
(
よ
)
く
泣
(
な
)
けたものですね』と
愛
(
あい
)
ちやんが
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
だから横町の
野蕃漢
(
じやがたら
)
に馬鹿にされるのだと言ひかけて我が弱いを
耻
(
はづ
)
かしさうな
顔色
(
かほいろ
)
、何心なく美登利と見合す目つきの
可愛
(
かわゆ
)
さ。
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
嫁樣
(
よめさま
)
まつと
耻
(
はづ
)
かしかつぺな」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
又この間のやうに風引かうぞと呼立てられるに、はい今
行
(
ゆき
)
ますと大きく言ひて、その声信如に聞えしを
耻
(
はづ
)
かしく、胸はわくわくと上気して
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
廓
(
くるわ
)
ことばを
町
(
まち
)
にいふまで
去
(
さ
)
りとは
耻
(
はづ
)
かしからず
思
(
おも
)
へるも
哀
(
あはれ
)
なり、
年
(
とし
)
はやう/\
數
(
かぞ
)
への十四、
人形
(
にんげう
)
抱
(
だ
)
いて
頬
(
ほう
)
ずりする
心
(
こゝろ
)
は
御華族
(
ごくわぞく
)
のお
姫樣
(
ひめさま
)
とて
變
(
かは
)
りなけれど、
修身
(
しうしん
)
の
講義
(
こうぎ
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
知
(
し
)
らねばこそあれ
眞實
(
まめやか
)
なる
詞
(
ことば
)
にうら
耻
(
はづ
)
かしく、
面
(
おもて
)
すこし
打
(
う
)
ち
赤
(
あか
)
めて、
否
(
いや
)
とよ
病氣
(
びやうき
)
は
最
(
も
)
う
癒
(
なほ
)
りたり、
心配
(
しんぱい
)
かけしが
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
ぞと
我
(
わ
)
れ
知
(
し
)
らず
出
(
で
)
る
侘
(
わび
)
の
言葉
(
ことば
)
に、
何
(
なに
)
ごとの
仰
(
おほ
)
せぞ
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
が
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
ほど
耻
(
はづ
)
かしく
恐
(
おそ
)
ろしき
物
(
もの
)
はなし、
女同志
(
をんなどし
)
の
親
(
した
)
しきにても
此人
(
このひと
)
こそと
敬
(
うやま
)
ふ
友
(
とも
)
に、さし
向
(
むか
)
ひては
何
(
なに
)
ごとも
言
(
い
)
はれず、
其人
(
そのひと
)
の
一言
(
ひとこと
)
二言
(
ふたこと
)
に、
耻
(
はづ
)
かしきは
飽
(
あ
)
くまで
耻
(
はづ
)
かしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
かはことごとして
咎
(
とが
)
めだてなどなさんやは、
金村
(
かなむら
)
が
妻
(
つま
)
と
立
(
た
)
ちて、
世
(
よ
)
に
耻
(
はづ
)
かしき
事
(
こと
)
なからずはと
覺
(
おぼ
)
せども、さし
置
(
おき
)
がたき
沙汰
(
さた
)
とにかくに
暄
(
かしま
)
しく、
親
(
した
)
しき
友
(
とも
)
など
打
(
うち
)
つれての
勸告
(
くわんこく
)
に
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まち人恋ふる
鼠
(
ねづみ
)
なき格子の
咒文
(
じゆもん
)
、別れの
背中
(
せな
)
に手加減の
秘密
(
おく
)
まで、唯おもしろく聞なされて、
廓
(
くるわ
)
ことばを町にいふまで去りとは
耻
(
はづ
)
かしからず思へるも
哀
(
あはれ
)
なり、年はやうやう数への十四
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
六三
(
ろくさ
)
暇
(
いとま
)
を
傳
(
つた
)
へ
聞
(
き
)
くより、
心
(
こヽろ
)
むすぼほれて
解
(
と
)
くること
無
(
な
)
く、
扨
(
さて
)
も
慈愛
(
じあい
)
ふかき
兄君
(
あにぎみ
)
が
罪
(
つみ
)
とも
言
(
い
)
はでさし
置給
(
おきたま
)
ふ
勿体
(
もつたい
)
なさ、
身
(
み
)
は
七万石
(
ひちまんごく
)
の
末
(
すゑ
)
に
生
(
うま
)
れて
親
(
おや
)
は
玉
(
たま
)
とも
愛給
(
めでたま
)
ひしに、
瓦
(
かはら
)
におとる
淫奔
(
いたづら
)
耻
(
はづ
)
かしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
耻
部首:⽿
10画
“耻”を含む語句
羞耻
耻辱
耻入
羞耻心
可耻
破廉耻
廉耻
無耻
生耻
破廉耻漢
氣耻
気耻
老耻
死耻
耻掻
耻晒
耻曝
愧耻