“秘密”のいろいろな読み方と例文
旧字:祕密
読み方割合
ひみつ57.6%
ないしょ24.2%
ないしよ6.1%
おく3.0%
ミステリイ3.0%
うちまく1.5%
くち1.5%
ないしょごと1.5%
ひめごと1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私(わたし)は自分(じぶん)の不安(ふあん)と苦痛(くつう)を訴(うつた)へたが、其(それ)も効(かひ)はなく、此(この)まゝ秘密(ひみつ)にしてくれと云(い)ふ妻(つま)の哀願(あいぐわん)を容(い)れて、此事(このこと)は一時(じ)其(その)まゝに葬(はふむ)ることにした。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
その女は夜分に男を引入れたりなんかしまして……私達もこれまでは秘密(ないしょ)にしておきましたが、どうも警察の方がお出(いで)になった上は
見開いた眼 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「そりや秘密(ないしよ)なんですとさ。」と輕く謂ツて、「聞きたきア、聖天様に伺ツてゐらツしやい。」
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
まち人恋ふる鼠(ねづみ)なき格子の咒文(じゆもん)、別れの背中(せな)に手加減の秘密(おく)まで、唯おもしろく聞なされて、廓(くるわ)ことばを町にいふまで去りとは耻(はづ)かしからず思へるも哀(あはれ)なり、年はやうやう数への十四
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「手の美しい女の秘密(ミステリイ)」というのが、ジャアナリズムがこの事件に与えた命名で、実際この「手」だけでも、女を識っている人が見たら一眼で何処の誰と判りそうなものだというのだ。
土から手が (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「……ナ……何で止めた。たわけ奴(め)がっ……お上を恐れぬ不埒な非人風情。蔵元屋の秘密(うちまく)が洩れてはならぬと存じて斬り棄ててくれようと存じたに……」
よほど秘密(くち)を口禁(しば)っとると見えて、イクラ上手に探りを入れても丁稚、飯炊女に到るまで、眼の球(たま)を白うするばっかりで、内輪の事と言うたら一口も喋舌り腐らん
何処のお邸でも掃溜掃溜と軽蔑して、気安う物を棄てさっしゃりまするが、掃溜ぐらい家の中の秘密(ないしょごと)を喋舌るものは御座いません。