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秘密
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ひみつ
ふりがな文庫
“
秘密
(
ひみつ
)” の例文
旧字:
祕密
私
(
わたし
)
は
自分
(
じぶん
)
の
不安
(
ふあん
)
と
苦痛
(
くつう
)
を
訴
(
うつた
)
へたが、
其
(
それ
)
も
効
(
かひ
)
はなく、
此
(
この
)
まゝ
秘密
(
ひみつ
)
にしてくれと
云
(
い
)
ふ
妻
(
つま
)
の
哀願
(
あいぐわん
)
を
容
(
い
)
れて、
此事
(
このこと
)
は一
時
(
じ
)
其
(
その
)
まゝに
葬
(
はふむ
)
ることにした。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
左樣
(
さやう
)
、
私
(
わたくし
)
は
君
(
きみ
)
を
確信
(
くわくしん
)
します、
若
(
も
)
し
君
(
きみ
)
は
我等
(
われら
)
の
同志
(
どうし
)
の
士
(
し
)
として、
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
こ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
守
(
まも
)
る
事
(
こと
)
を
約束
(
やくそく
)
し
玉
(
たま
)
はゞ、
請
(
こ
)
ふ
誠心
(
せいしん
)
より
三度
(
みたび
)
天
(
てん
)
に
誓
(
ちか
)
はれよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
いや私が
書生仲間
(
しょせいなかま
)
には
随分
(
ずいぶん
)
かようなる事に
常々
(
つねづね
)
注意
(
ちゅうい
)
し、当時の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り出し、互に
語
(
かた
)
り合いたることあり、なお
洩
(
も
)
れたる
事柄
(
ことがら
)
も多かるべし
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
それをみて、ぼくは、ほっとしたね。これでぼくの
秘密
(
ひみつ
)
は
安全
(
あんぜん
)
だ——そう考えると同時に、なにか新しい
勇気
(
ゆうき
)
がわいてくるような気がしたんだ
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
「きみ、お母さんに、ぼくが
秘密
(
ひみつ
)
をよく守ったことを話してくれたまえ」とマチアがわたしのそばに
寄
(
よ
)
って来てこう言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
源三がお浪にもお浪の母にも知らせない位であるから無論誰にも知らせないで、自分一人で
懐
(
いだ
)
いている
秘密
(
ひみつ
)
はこうである。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
あの、
白無垢
(
しろむく
)
に
常夏
(
とこなつ
)
の
長襦袢
(
ながじゆばん
)
、
浅黄
(
あさぎ
)
の
襟
(
ゑり
)
して
島田
(
しまだ
)
に
結
(
ゆ
)
つた、
両
(
りやう
)
の
手
(
て
)
に
秘密
(
ひみつ
)
を
蔵
(
かく
)
した、
絶世
(
ぜつせ
)
の
美人
(
びじん
)
の
像
(
ざう
)
を
刻
(
きざ
)
んだ
方
(
かた
)
は、
貴下
(
あなた
)
の
其
(
そ
)
の
祖父様
(
おぢいさん
)
では
無
(
な
)
いでせうか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし、この用事はひじょうに
秘密
(
ひみつ
)
を守らなければならないものでしたから、アッカはフクロウのおくさんの耳もとに、このことをそっとささやきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そんなとき土中のその小さな花のかたまりは私の心の中のたのしい
秘密
(
ひみつ
)
であって、母にもたれにも話さない。
花をうめる
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
しかし、
地中
(
ちちゅう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
や、
人間
(
にんげん
)
の
運命
(
うんめい
)
は、ひっきょう、だれにもわかるものでありません。一
年
(
ねん
)
とたたぬうちに、
金持
(
かねも
)
ちは、
財産
(
ざいさん
)
を
費
(
つか
)
いはたしてしまいました。
金が出ずに、なしの産まれた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
抑
(
そもそ
)
も
此氷川
(
このひがは
)
の
境内
(
けいだい
)
で
拾
(
ひろ
)
つた一
破片
(
はへん
)
(
今
(
いま
)
でも
保存
(
ほぞん
)
してあるが)これが
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
探
(
さぐ
)
り
始
(
はじ
)
めた
最初
(
さいしよ
)
の
鍵
(
かぎ
)
で、
余
(
よ
)
が
石器時代
(
せききじだい
)
の
研究
(
けんきう
)
を
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つた
動機
(
どうき
)
とはなつたのだ。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
とたんに、
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
のからだは、
邪法
(
じゃほう
)
秘密
(
ひみつ
)
の
印
(
いん
)
をむすびながら、ヒラリと
駕籠
(
かご
)
の
屋根
(
やね
)
へ
飛
(
と
)
びうつっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おとうさんとおかあさんも、もうこれいじょう、この
秘密
(
ひみつ
)
をかくしておくわけにはいきません。そこで
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
家族の者にあってると、
秘密
(
ひみつ
)
がもれたり、勇気がくじけたりするからだ。そんなわけで、マリイの姿を見かけても、声もかけなかった。許してくれ、おれが悪いんだ。
街の少年
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
困
(
こま
)
つた
人
(
ひと
)
だな
種々
(
いろ/\
)
秘密
(
ひみつ
)
があると
見
(
み
)
える、お
父
(
とつ
)
さんはと
聞
(
き
)
けば
言
(
い
)
はれませぬといふ、お
母
(
つか
)
さんはと
問
(
と
)
へば
夫
(
そ
)
れも
同
(
おな
)
じく、これまでの
履歴
(
りれき
)
はといふに
貴君
(
あなた
)
には
言
(
い
)
はれぬといふ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何
(
なん
)
でも
露西亞
(
ロシア
)
に
秘密
(
ひみつ
)
な
用
(
よう
)
があつたんださうです」と
小六
(
ころく
)
が
眞面目
(
まじめ
)
な
顏
(
かほ
)
をして
云
(
い
)
つた。
御米
(
およね
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
我等をして之に
信
(
しん
)
を
置
(
お
)
かしむる勿れ、実行上の一致のみが
頼
(
たの
)
むに足るの一致なり、
自身
(
じしん
)
の
主義
(
しゆぎ
)
を
実行
(
じつかう
)
し得ざる人は
人情
(
にんじやう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
会得
(
くわいとく
)
し得ざるが故に他を
容
(
い
)
るゝ
雅量
(
がりよう
)
を有せず
時事雑評二三
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
云わば Delphi の
巫女
(
みこ
)
である。道の上の
秘密
(
ひみつ
)
もとうの昔に
看破
(
かんぱ
)
しているのに違いない。保吉はだんだん不平の代りにこの
二
(
ふた
)
すじの線に対する驚異の情を感じ出した。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
父兄代表者が、
原地
(
げんち
)
見舞をしての報告にも、
童児
(
どうじ
)
たちは元気よく生活していると聞いて安心していた。が、あるとき、見舞に行ったよその人に、一封書を
秘密
(
ひみつ
)
にことずけて来た。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
先
(
ま
)
づ
四馬路
(
スマロ
)
の
菜館
(
さいくわん
)
で
廣東料理
(
くわんとんれうり
)
に
舌皷
(
したつゞみ
)
を
打
(
う
)
ち、
或
(
あ
)
る
外國人
(
ぐわいこくじん
)
のバアでリキユウルをすすり、
日本料理屋
(
にほんれうりや
)
で
藝者達
(
げいしやたち
)
の
長崎辯
(
ながさきべん
)
を
聞
(
き
)
き、
更
(
さら
)
にフランス
租界
(
そかい
)
の
秘密
(
ひみつ
)
な
阿片窟
(
あへんくつ
)
で
阿片
(
あへん
)
まで
吸
(
す
)
つてみた。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
自分はここまでひと息に考えて来て、われ知らずああと
嘆声
(
たんせい
)
をもらした。同時にかさかさと
落
(
お
)
ち
葉
(
ば
)
をふんで人の来たのに気づいた。自分は
秘密
(
ひみつ
)
を人に見られたでもしたようにびっくらした。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
彼
(
かれ
)
は
何
(
なに
)
か
大切
(
たいせつ
)
な
秘密
(
ひみつ
)
な
物
(
もの
)
をもっていると
云
(
い
)
うような
風
(
ふう
)
をしている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
欲破休糧秘密方
糧
(
かて
)
を
休
(
た
)
ちし
秘密
(
ひみつ
)
の
方
(
ほう
)
を
破
(
やぶ
)
らんと
欲
(
ほつ
)
す
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
生前
(
せいぜん
)
の日の
遺言状
(
ゆゐごんじやう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
のごとくに
刺草
(
いらくさ
)
の
間
(
あひだ
)
に沈み
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
七二
鳥の
音
(
ね
)
も
秘密
(
ひみつ
)
の山の
茂
(
しげ
)
みかな
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
そこに
秘密
(
ひみつ
)
の鍵あらむ。
天地有情
(旧字旧仮名)
/
土井晩翠
(著)
他人
(
ひと
)
に
隱
(
かく
)
した
此
(
こ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
秘密
(
ひみつ
)
の
抜
(
ぬ
)
け
穴
(
あな
)
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
山
(
やま
)
の
秘密
(
ひみつ
)
探偵夜話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
部屋
(
へや
)
には
箪笥
(
たんす
)
の
外
(
ほか
)
に、
鏡台
(
きやうだい
)
もある。
針函
(
はりばこ
)
もある。
手文庫
(
てぶんこ
)
もある。
若
(
も
)
し
秘密
(
ひみつ
)
があるとすれば、
其等
(
それら
)
の
中
(
なか
)
にも
無
(
な
)
いとは
保
(
ほ
)
しがたい。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
『これが、
私
(
わたくし
)
の
秘密
(
ひみつ
)
に
製造
(
せいざう
)
しつゝある、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
です。』と、
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
は
徐
(
おもむ
)
ろに
右手
(
ゆんで
)
を
擧
(
あ
)
げて、
其
(
その
)
船體
(
せんたい
)
を
指
(
ゆびざ
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「そうだ。だが、それで安心はしていられないよ。そこで
永久
(
えいきゅう
)
にぼくの
研究
(
けんきゅう
)
を
秘密
(
ひみつ
)
にしておく方法を考えだしたんだ」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
これはほんとうは
秘密
(
ひみつ
)
なんですがね、沼フクロウさん、でも、あなたのことですから、お話しするんですよ。小人が言うのには、もしその子がガチョウのせわを
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
なお、われわれがおらぬ
間
(
ま
)
も、われわれがいるように見せかけて、こよい、三人が
小太郎山
(
こたろうざん
)
をぬけだしたことは、かならず、
敵
(
てき
)
にも
味方
(
みかた
)
にも
秘密
(
ひみつ
)
にしておくように
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
の
事
(
こと
)
と
言
(
い
)
ふのは、
父
(
ちゝ
)
が
此
(
こ
)
の
土地
(
とち
)
の
祠
(
ほこら
)
から
持
(
も
)
つて
帰
(
かへ
)
つた、あの、
掌
(
てのひら
)
に
秘密
(
ひみつ
)
を
蔵
(
かく
)
した
木像
(
もくざう
)
です。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
纔
(
わづ
)
かに五六
年
(
ねん
)
で
地上
(
ちじやう
)
は
此變化
(
このへんくわ
)
である。
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
はそれでも、三千
餘年
(
よねん
)
の
間
(
あひだ
)
保
(
たも
)
たれたと
思
(
おも
)
ふと、これを
攪亂
(
くわんらん
)
した
余等
(
よら
)
は、
確
(
たし
)
かに
罪惡
(
ざいあく
)
であると
考
(
かんが
)
へずには
居
(
ゐ
)
られぬのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
しかし、その
秘密
(
ひみつ
)
の
箱
(
はこ
)
は、どこにうずもれているかわからなかった。
若者
(
わかもの
)
は、その
日
(
ひ
)
から、この
昔
(
むかし
)
の
城跡
(
しろあと
)
やこの
付近
(
ふきん
)
の
町
(
まち
)
をたずね
歩
(
ある
)
いて、
黄金
(
こがね
)
の
箱
(
はこ
)
の
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
き
出
(
だ
)
そうとしました。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何故
(
なぜ
)
はがきでも
越
(
よこ
)
しはせぬ、
馬鹿
(
ばか
)
の
奴
(
やつ
)
がと
叱
(
しか
)
りつけて、
母親
(
はゝおや
)
は
無病
(
むびやう
)
壯健
(
そうけん
)
の
人
(
ひと
)
とばかり
思
(
おも
)
ふて
居
(
ゐ
)
たが、
癪
(
しやく
)
といふは
始
(
はじ
)
めてかと
睦
(
むつま
)
しう
談
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ひて、
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
は
何事
(
なにごと
)
の
秘密
(
ひみつ
)
ありとも
知
(
し
)
らざりき。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたしがあの男の
秘密
(
ひみつ
)
を知ったのは、ほんのぐうぜんのことでした
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「しっ、
秘密
(
ひみつ
)
、秘密。うまく
化
(
ば
)
けること、大事です」
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
かくてまた遠き
祖
(
おや
)
より
伝
(
つた
)
ヘこし
秘密
(
ひみつ
)
の
聖磔
(
くるす
)
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
しかしその
秘密
(
ひみつ
)
は
直
(
すぐ
)
に
解
(
わか
)
るのである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其他
(
そのた
)
利己心
(
りこしん
)
多
(
おほ
)
き
人々
(
ひと/″\
)
の
覬覦
(
きゆ
)
から、
完全
(
くわんぜん
)
に
其
(
その
)
秘密
(
ひみつ
)
を
保
(
たも
)
たんが
爲
(
た
)
めに、
自
(
みづか
)
ら
此樣
(
こん
)
な
孤島
(
はなれじま
)
に
身
(
み
)
を
忍
(
しの
)
ばせて、
其
(
その
)
製造
(
せいぞう
)
をも
極
(
きわ
)
めて
内密
(
ないみつ
)
にして
居
(
を
)
る
次第
(
しだい
)
だが——。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
博士は、
落
(
お
)
ちつきをとりもどしていた。
科学者
(
かがくしゃ
)
らしく、ちみつに頭を働かし、このふしぎな
透明人間
(
とうめいにんげん
)
の
秘密
(
ひみつ
)
をできるかぎり
探
(
さぐ
)
りだしてやろうと考えていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
恁
(
か
)
う
言
(
い
)
ふと、
或
(
あるひ
)
は
嗤
(
わら
)
ふ
人
(
ひと
)
があるかも
知
(
し
)
れぬ。が、
其
(
それ
)
は
秘密
(
ひみつ
)
がなかつた
折
(
をり
)
のことで、
若
(
も
)
し
有
(
あ
)
つたら、
其
(
それ
)
こそ
大事
(
だいじ
)
だ。
私
(
わたし
)
は
寧
(
むし
)
ろ
此不安
(
このふあん
)
を
消
(
け
)
すために、
私
(
そつ
)
と四
畳半
(
でふはん
)
へ
忍込
(
しのびこ
)
んだ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
而
(
そ
)
して、
其
(
そ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
人
(
ひと
)
に
知
(
し
)
らせまいために、
天
(
てん
)
の
火
(
ひ
)
で
焚
(
や
)
くと
見
(
み
)
せて、
船
(
ふね
)
をお
秘
(
かく
)
しなさるんでせう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蠻勇
(
ばんゆう
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て、
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
發
(
あば
)
き、
學術上
(
がくじゆつじやう
)
の
疑問
(
ぎもん
)
に
解决
(
かいけつ
)
を
與
(
あた
)
へねば、
已
(
や
)
まぬのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
秀吉
(
ひできち
)
は、
双眼鏡
(
そうがんきょう
)
というものを、はじめて、のぞいたのでした。しかし
月
(
つき
)
の
世界
(
せかい
)
の
秘密
(
ひみつ
)
は
肉眼
(
にくがん
)
で
見
(
み
)
る
以上
(
いじょう
)
に、わからなかったのでした。いくらか、はっきりするぐらいなものです。
さか立ち小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ふたたび
閉
(
し
)
めきられた
裏門
(
うらもん
)
は、
秘密
(
ひみつ
)
をのんでものいわぬ口のようにかたく
封
(
ふう
)
じられた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
敏
(
さとし
)
もとより
築山
(
つきやま
)
ごしに
拜
(
をが
)
むばかりの
願
(
ねが
)
ひならず、あはれ
此君
(
このきみ
)
が
肺腑
(
はいふ
)
に
入
(
い
)
りて
秘密
(
ひみつ
)
の
鍵
(
かぎ
)
を
我
(
わ
)
が
手
(
て
)
にしたく、
時機
(
をり
)
あれかしと
待
(
ま
)
つま
待遠
(
まちどほ
)
や、
一月
(
ひとつき
)
ばかりを
仇
(
あだ
)
に
暮
(
くら
)
して
近
(
ちか
)
づく
便
(
たよ
)
りの
無
(
な
)
きこそは
道理
(
だうり
)
なれ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“秘密”の解説
秘密(ひみつ、英語:secrecy)とは、個人ないしひとつの組織、団体が、外集団に対して公開することのない情報を指す言葉。外部に知られることによる不利益を回避するために用いられることが多い。また、軍や国家などにおいて特別な意味を持つ秘密を機密と呼び、区別する。
(出典:Wikipedia)
秘
常用漢字
小6
部首:⽲
10画
密
常用漢字
小6
部首:⼧
11画
“秘密”で始まる語句
秘密裡
秘密造船所
秘密記法
秘密話
秘密藥品
秘密室
秘密筥
秘密表示
秘密藥液
秘密牢