“癪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃく79.8%
しやく20.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、私の肥ること考えると些かしゃくね、生活条件が深く作用しているのだから。それはもとより瘠っぽちのたちではないけれども。
「其の損得という奴が何時も人間を引廻すのがしゃくに障る。損得に引廻されぬ者のみであったなら世間はすらりと治まるであろうに。」
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『千兩の褒美はこの清吉がきつと取つて見せる、濟まねえが八兄哥あにい後で文句は言はないでくれ』つて、しやくな言ひ草ぢやありませんか。
中にも苦味走つた顔の男は、巡査の人を見るやうな見方をしたと思つたので、八はしやくさはつたが、おくが出て下を向いてしまつた。
金貨 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)