-
トップ
>
-
癪氣
読み方 | 割合 |
しやくけ | 66.7% |
しやくき | 33.3% |
入けれどもお熊は
祝言の夜より
癪氣發難儀なりとて
母の
側へ
寢かしお
熊は
忠八母は
清三郎と毎夜
枕を
双て一ツ
寢をなす
事人外の仕方なり
然ども又七は是を
昨日の
午後より
谷中の
母さんが
急病、
癪氣で
御座んすさうな、つよく
胸先へさし
込みまして、一
時はとても
此世の
物では
有るまいと
言ふたれど、お
醫者さまの
皮下注射やら
何やらにて
如何遊され候やと申ければ越前殿
然ば
癪氣にて四花の邊より
小腹へかけきり/\と
差込で食事も進まず兎角に
鬱でならぬが其方の
噂を
立伊賀亮事
俄に
癪氣差起り明日の所
全快覺束なく候間
萬端宜敷御頼み申也と云
送り
部屋へ
引籠り居たりける
扨其夜も
明辰の
上刻と成ば天一坊には八山を