“胸先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むなさき83.3%
むねさき16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それまでは覚えていたが、そのうちに少し胸先むなさきが楽になったと思ったら、いつの間にかうとうとと寝入ってしまった。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
このごろ老人もようやくわすれんとしつつありしをきょうは耳新しく、その狂婦きょうふもなくなったとげられ、苦痛くつう記憶きおくをことごとく胸先むなさきびおこして
告げ人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
しかしこの皇子は、後にすっかりご成人せいじんになって、長いお下ひげがお胸先むねさきにたれかかるほどにおなりになっても、お口がちっともおきけになりませんでした。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
致させしに胸先むねさきより小腹せうふくの邊りへ一二しんうついなや立所に全快致しけり勇右衞門は持病ぢびやうゆゑ寒暖かんだんに付ておこる時は急にをさまらぬ症なるに城富の鍼治しんぢにて早速快氣こゝろよくなりける故大いに喜び紙につゝみて金二百疋を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)