“胸騒”のいろいろな読み方と例文
旧字:胸騷
読み方(ふりがな)割合
むなさわ61.1%
むなさわぎ16.7%
むなざ11.1%
むなさ5.6%
むなざい5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“胸騒”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗史・民俗誌・民族誌5.9%
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
文学 > 日本文学 > 戯曲1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
胸騒むなさわぎして銃を検せしに、筒口つつぐちより手元てもとのところまでいつのまにかことごとく土をつめてありたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
場長じょうちょう同僚どうりょうと話をしているのに、声がひくくてよく聞きとれないと、胸騒むなさわぎがする。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
宝のつるでも手繰たぐる気で、茅萱ちがやの中の細路ほそみちを、胸騒むなさわぎがしながら歩行あるいたけれども、不思議なものはの根にも出会でっくわさない
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そうすりゃお蝶の方も、もうあれッきり、ふッつり切れた、私はこう孤島はなれじまに独り残されたようで心細い、胸騒むなさわぎのするのはそのために違いないんです、お可愧はずかしいね
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「と、なっては一大事」として、尊氏もそこで介を待つ間は、吉か凶かに、肋骨あばらもいたむような胸騒むなざいをいだいていたにちがいなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、声はなくとも、それにひとしいほどな胸騒むなざいは、眉の凝結におおいえない。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兄の正成、正季などが、どういうであろう。また、何とわび言をしたものだろうか。俄な胸騒むなさいが痛むのだった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは自身の城下だけに、ここで鎌倉の使節が待ちうけていたなどは、いい辻占つじうらではない。ひょっとしたら、自分への切腹申し渡しかとさえ、いやな胸騒むなざいに慌てたのだった。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)