“胸毛”の読み方と例文
読み方割合
むなげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やまくづして、みねあましたさまに、むかし城趾しろあと天守てんしゆだけのこつたのが、つばさひろげて、わし中空なかぞらかけるか、とくもやぶつて胸毛むなげしろい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
汽車や電車に乗ると、胸毛むなげらし太股ふとももを現すをもって英雄の肌を現すものと心得て、かえってそれを得意とするものがある。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
そこを通り抜けて自分の部屋へやに来て見ると、胸毛むなげをあらわにえりをひろげて、セルの両そでを高々とまくり上げた倉地が、あぐらをかいたまま
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)