“胸倉”の読み方と例文
読み方割合
むなぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父はもう片足の下駄げたを手に取っていた。そしてそれで母を撲りつけた。その上、母の胸倉むなぐらつかんで、崖下がけしたき落すと母をおどかした。
ベラン氏が、リーマン博士の胸倉むなぐらをとって、盛んに口説きだした様子である。何をわめいているのか、僕のところへは聴えてこない。
宇宙尖兵 (新字新仮名) / 海野十三(著)
いきなりその男の胸倉むなぐらつかみ、右手のこぶしをしたたか横面よこつらに飛ばした。二つ三つ続け様にくらわしてから手を離すと、相手は意気地なくたおれた。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)