“下駄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げた97.1%
かつこ1.7%
かっこ0.8%
げだ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、ひとかごのたちばなの実をひざにかかえ、しょんぼりと、市場の日陰にひさいでいる小娘もある。下駄げた売り、くつなおしの父子おやこも見える。
「おや、下駄かつこが脱げましたの? 早くおはきなさい。——まあ坊ちやんはおてゝがずゐぶん汚くなつてゐるんですね。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「菊ちゃん、早く逃げていらッしゃい……なんだってそんな大きな下駄かっこ穿くんですねえ」
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
首筋くびすぢうすかつたとなほぞいひける、單衣ひとへ水色友仙みづいろゆうぜんすゞしげに、白茶金しらちやきんらんの丸帶まるおびすこはゞせまいをむすばせて、庭石にはいし下駄げだなほすまでときうつりぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)