“かつこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻込36.8%
下駄21.1%
勝子10.5%
克子5.3%
嘉津子5.3%
木履5.3%
羯皷5.3%
羯鼓5.3%
鞨皷5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くだいてへば、夜逃よにげ得手えてでも、朝旅あさたび出來できない野郎やらうである。あけがた三時さんじきて、たきたての御飯ごはん掻込かつこんで、四時よじ東京驛とうきやうえきなどとはおもひもらない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
赤い下駄かつこはいて
虹の橋 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
西口ミサ子の娘は、勝子かつこといった。そのほか三人の女の子のなかに、赤い新らしい洋服をきた川本千里かわもとちさとという子どもがいた。がまんできず、休み時間のとき、それとなくきいてみた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
生まれつき目のよく見えない克子かつこが兄の健とつれだって外へ遊びに出るとき、お母さんはきまったように二人にいって聞かせる。
赤いステッキ (新字新仮名) / 壺井栄(著)
松代は泣きそうにして嘉三郎の手にすがった。併し嘉三郎は、ぐんぐんと箪笥たんすの前へ寄って行ってしを開けた。同時に、どこから飛び出して来たのか、次女の嘉津子かつこも父親の腕に縋った。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
紅緒べにを木履かつこれた。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「見ろ。どの木の花もが笑ひかからうとして、ただはづみを待つてゐるやうぢや。——急いで羯皷かつこを持つてまゐれ。」
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
幽けさは笛や羯鼓かつこほかにして舞ふものならし扇手に
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)