“四時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しじ50.0%
しいじ15.4%
よじ11.5%
しゞ3.8%
ななつ3.8%
よつ3.8%
よつどき3.8%
よつのとき3.8%
よとき3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国境の山、赤く、黄に、峰岳(みねたけ)を重ねて爛(ただ)れた奥に、白蓮の花、玉の掌(たなそこ)ほどに白く聳(そび)えたのは、四時(しじ)に雪を頂いて幾万年の白山(はくさん)じゃ。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その証拠には、彼が四時(しいじ)の珍しい土産物を積んで行くさきといえば、つねにきまって、江州奉行閣下蔡九(さいきゅう)の私邸であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「えゝ爲(し)てよ」と柱時計(はしらどけい)を見(み)ると、もう四時(よじ)近(ちか)くである。御米(およね)は「四時(よじ)、五時(ごじ)、六時(ろくじ)」と時間(じかん)を勘定(かんぢやう)した。小六(ころく)は默(だま)つて嫂(あによめ)の顏(かほ)を見(み)てゐた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
水なるかな、ヨハネが生命(いのち)の川の水を夢み、熱砂に育ちしマホメツトの天国が四時(しゞ)清水流れ果樹実を結ぶ処なるも、宜(うべ)なるかな。自然の乳房に不尽の乳を満たせし者に永遠(とこしへ)に光栄(ほまれ)あれよ。
同時のように、ジイジイと置土圭が四時(ななつ)を告げた。
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
で、ホッと安心し、顔色を直した十兵衛が、明日は四時(よつ)立ちで帰家(かえ)ると云い、隣室へ引き取って行った後を、長庵胸へ腕を組んだが、さてこれからが大変である。
村井長庵記名の傘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然るに榛軒は何故か急に泣き出して、いかに慰めても罷めなかつた。乳母はこれがために参詣を思ひ留まり、夫も昼四時(よつどき)前に本郷を出ることを得なかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
三に曰く、詔(みことのり)を承はりては必ず謹め、君(きみ)をば則ち天(あめ)とす。臣(やつこら)をば則ち地(つち)とす。天覆(おほ)ひ地載せて、四時(よつのとき)順(めぐ)り行き、万気(よろづのしるし)通ふことを得。地、天を覆はむと欲(す)るときは、則ち壊(やぶ)るることを致さむのみ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「新(あら)も新、四時(よとき)ばかりの——。」