“しじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シジ
語句割合
31.7%
四時31.7%
沈黙7.3%
4.9%
支持4.9%
死児4.9%
仕侍2.4%
四耳2.4%
市事2.4%
志道2.4%
2.4%
死兒2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し、「夏山の木末の繁に」といって生かしているのを後代の吾等は注意していい。「しじに」は槻落葉つきのおちばにシゲニとんでいる。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
壁には四幅しふく金花箋きんかせんを貼って、その上に詩が題してある。詩体はどうも蘇東坡そとうば四時しじならったものらしい。書は確かに趙松雪ちょうしょうせつを学んだと思う筆法である。
奇遇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いまだ起きて火だねめゐたりさらさらとあたりの沈黙しじに雪さやる音
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おろかしくしじまりて見ゆ
一点鐘 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
東西一里南北二里余、一望些少の凹凸おうとつなく、低湿ていしうにして一面湿草しうさうを生じ、所々に凹所ありて水をたたゆ、草あるところは草根によりて以てあし支持しじすれども、草なき所は湿泥しうでいあしぼつす、其危険きけん云ふべからず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
いま言った町の名だが、このモンテイロというのは主馬頭モンテイロの語意だ。すなわち、いつの世かこの町のこの家に、時の王に仕侍しじする主馬頭モンテイロが住んでいたことがあった。
花筒内かとうないに五雄蕊ゆうずいと一雌蕊しずいとがあり、花柱かちゅうのもとに四耳しじをなした子房しぼうがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
迂濶うかつのようだが、市事しじにはうとい、お城詰めの武士だった喬之助である。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
例えば、「颶風時代」の第三幕に於ては、文久二年十二月十三日の品川宿遊女屋土蔵相模に於ける、伊藤俊輔と志道しじ聞多との会話、焼弾陰謀の相談等、実際にあり得べきことである。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
けがれというものはこの家にないはずであるが、供の人たちへの手前もあって家の上へは上がらず車のしじという台を腰掛けにして妻戸の前で今まで薫は右近と語っていたのである。
源氏物語:54 蜻蛉 (新字新仮名) / 紫式部(著)
それからそのいとなほとほばして、これ位牌ゐはいにもならずにながれて仕舞しまつた、はじめからかたちのない、ぼんやりしたかげやう死兒しじうへげかけた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)