死児しじ)” の例文
旧字:死兒
妻は台所の土間どま藁火わらびいて、裸体らたい死児しじをあたためようとしている。入口には二、三人近所の人もいたようなれどだれだかわからぬ。民子、秋子、雪子らの泣き声は耳にはいった。
奈々子 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
死児しじのひたひに
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)