“死去”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なくな21.7%
しきょ17.4%
みまか17.4%
しきよ13.0%
かくれ8.7%
みまかり8.7%
なくなり4.3%
しさ4.3%
ない4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母親かあさんが早く死去なくなり、お父親とうさん一人きりになっている、その大切なお父親とうさんの側に坐り込み、耳を澄ますのを習慣としていた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何はともあれ、細田氏の死去しきょがのがれられない呪われた運命の仕業であることを知った私は、どんなに心が軽くなったことでしょうか。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
後孫右衞門は死去みまかりましたが、下河原の家はお筆が養子を取って家督を致しまするというお芽出度いお話でございます。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
かくて名主甚左衞門は寶澤をまねき申渡しける樣はさて先達せんだつて師匠の死去しきよせしより當村に山伏やまぶしなしかつまた感應院には子もなければ相續さうぞくすべき者なし依て今日村中を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
五「はい、只今婆アから承わりまして、誠にびっくりいたしましたが、おつれさまは御丹誠甲斐もない事で、お死去かくれになりましたと申す事で」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると其の年の八月此の米倉屋孫右衞門の家内おゆうが四十七歳で死去みまかりました、重ね/″\の不幸のみならず、娘の入水致した時などは、余程入費もついやしました事で
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
死去なくなりなすってから。いくら孝行をしたいとおもってもおッつかない。そんな愚痴はおやめにして。御仏壇へお線香でもあげておいでナ。オヤおかしな人涙ぐんで。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
死去しさればいつきたって相い親しむ無し
家君さんが気抜けのようになッたと言うのに、幼稚ちいさおととはあるし、いもとはあるし、お前さんも知ッてる通り母君おッかさん死去ないのだから、どうしても平田が帰郷かえッて、一家の仕法をつけなければならないんだ。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)