“なくなり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
16.7%
死去16.7%
死亡16.7%
死歿16.7%
病沒16.7%
逝去16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拍子ひやうしの悪いことには梅子さんの三歳みつの時に奥様がおなくなりになる、それから今の奥様をお貰ひになつたのですが、貴様あなた、梅子さんも今の奥様には随分ひどい目にお逢ひなさいましたよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
なくなりなさつた前の奥様を思ひ出しますよ、あれはゼームスさんて宣教師さんの寄進なされた洋琴で、梅子さんの阿母おつかさんの雪子さんとおつしやつた方が、それをおきなすつたのです
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
死去なくなりなすってから。いくら孝行をしたいとおもってもおッつかない。そんな愚痴はおやめにして。御仏壇へお線香でもあげておいでナ。オヤおかしな人涙ぐんで。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
もっともおっかさまがお死去なくなりなすった時。おとむらいだのなんかによっぽどつかいましたが。もうもうあればかりはそっととっておいて。お前もあたしも身のかたまる時の大事な資本です。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
段々聞くとお死亡なくなりになって仕舞ったので、是から探すので、伊香保へ探しに来たと云うわけではないので、これは湯治でげすが
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「へい。ところでその、黒瀬という婆々ばばあはもう死歿なくなりました。」「えほんとうに?」「まったくでございます。」「そんなら用は無い、もう帰邸かえるとしようの。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何時いつかははふとぞんじたれど、おまへさまといふ御人おひとにはあきれまする、れがいつつやとを子供こどもではなし、十六といへばお子樣こさまもつひともありますぞや、まあかんがへて御覽ごらんなされお母樣はヽさまがお病沒なくなりからこのかた
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
また秋月は跡家老職あとかろうしょくを仰付けられ、こゝにおいて福原數馬は安心して国へ帰る。殿様は御病気全快し、其の大殿お逝去なくなりになって、紋之丞さまが乗出し、美作守に任ぜられ。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)