“婆々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばば50.0%
ばばあ25.0%
ばゞ13.9%
ばゝ8.3%
ばゞあ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堂宮どうみや縁下えんのした共臥ともぶせりをします、婆々ばば媽々かかならいつでも打ちも蹴りもしてくれましょうが、それでは、念が届きませぬ。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……皿小鉢を洗うだけでも、いい加減な水行みずぎょうの処へ持って来て、亭主の肌襦袢はだじゅばんから、安達あだちヶ原で血をめた婆々ばばあ鼻拭はなふきの洗濯までさせられる。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いやだ! いやだ! またあの氣違ひ婆々ばゞアに」と、義雄の本妻のことを云つて、「いろんなことを云はれるばかりぢや!」
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
取ても卅二歳少々ちと婆々ばゝすぎますけれども其代りしうと厄介やくかいも子供もなくうちは其女獨りにて若御内儀おかみさんに成ならば其こそ/\貞女ていぢよ御亭主ごていしゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしそれやけに紅粉を廃して、読書し、裁縫し、音楽し、学術、手芸をのみこれこととせむか。女教師となれ、産婆となれ、針妙しんめうとなれ、寧ろ慶庵けいあん婆々ばゞあとなれ、美にあらずしてなんぞ。
醜婦を呵す (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)