“ばばあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.5%
婆々13.8%
6.9%
老妻3.4%
老婆3.4%
老母3.4%
年増女1.7%
老媼1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石弥いしや、この修道士イルマンばばあを、おくのつぼねへつれていってやれ、間諜かんちょうでもないらしい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何だか梅津の先生が非常に損な交易をして御座るような気がして、この婆さんが横着な怪しからぬばばあに見えて仕様がなかった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
そうすると、趣向をしたのはこの人では無いらしい、企謀もくろんだものなら一番懸けに、婆々ばばあを見着けそうなものだから。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婆々ばばあったが、くちばしとがったか、と思う、その黒い唇から、正真しょうじんの烏の声を出して、
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「——おらが口で、あらためていうではねえがなす、内のばばあは、へい一通りならねえ巫女いちこでがすで。」……
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのお前、前へ伸上って、帳の中をのぞこうとしたばばあがあったさ。うぬ血迷ったかといって、役僧め、媼を取って突飛ばすと、人の天窓あたまの上へ尻餅をいた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
——ところがさ、うちへ帰ると突然いきなり老妻ばばあの奴が、「まあ、そんなに酔つ払つて、……帽子シヤツポは何うしたのです?」と言ふんでな。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ところがいい塩梅に、うちの老妻ばばあが気をきかせてな、ほやほやの焼麺麭クニーシュにバタをつけたやつを卓子テーブルへだしたので、一座の衆は期せずしてそのまはりへと集まつた。
どころじゃない。大きな天井に届く老婆ばばあの顔が、のしかかって、屏風越びょうぶごしに、薄髭うすひげあごでのぞいている……そのすごさというものは。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何にも知らないからし、老婆ばばあも、我等おれらと一所に働いた奴だ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは洲崎町のとある角の、渠が何日でも寄る煙草屋の事で、モウ大分借が溜つてるから、すぐ顏を赤くする銀杏返しの娘が店に居れば格別、口喧くちやかましやの老母ばばあが居た日にはどうしても貸して呉れぬ。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
それは洲崎町のトある角の、渠が何日でも寄る煙草屋の事で、モウ大分借が溜つてるから、すぐ顔を赤くする銀杏返いちやうがへしの娘が店に居れば格別、口喧くちやかましやの老母ばばあが居た日にはどうしても貸して呉れぬ。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
千日紅の花でも後手に持つた、腰曲りの老媼ばばあでも来ると、
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)