“惘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あき91.9%
2.7%
ぼう2.7%
ぼっ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、これて清々せいせいした。」と、お葉は酔醒よいざめの水を飲んだ。お清はあきれてその顔を眺めている処へ、のお杉ばばあの声が聞えたのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一時の豪気ごうきは以て懦夫だふたんおどろかすに足り、一場の詭言きげんは以て少年輩の心を籠絡ろうらくするに足るといえども、具眼卓識ぐがんたくしき君子くんしついあざむくべからずうべからざるなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
小屋に辿りついて裏口から入って行くと、息苦しいほどのうん気のたちこめた薄暗いランプの下で、狭山はこちらに背を見せてぼう然と坐っていた。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
消えてしまった後は、いつもぼっとして考えるのである。なんでこんな景色が目に見えるのであろう。