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『海豹島』
ふりがな文庫
『
海豹島
(
あざらしとう
)
』
二日ほど前から近年にない強い北々風が吹き荒れ、今日もやまない。東京に住むようになってから十数年になるが、こんな猛烈な北風を経験するのははじめてである。北風独特の軋るような呻き声は、いまから二十数年前、氷と海霧にとざされた海豹島で遭遇したある …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「大陸」1939(昭和14)年2月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約49分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間21分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
囲
(
がこい
)
把手
(
ノップ
)
死
(
お
)
小刀
(
マキリ
)
形象
(
フィジイク
)
歪
(
ひずみ
)
水槽
(
タンク
)
娘
(
あま
)
凍
(
し
)
大泊
(
おおとまり
)
颷風
(
ひょう
)
惘
(
ぼう
)
詰
(
なじ
)
撓
(
しな
)
痙攣
(
ひきつ
)
野菜
(
あおもの
)
鉄架
(
クラッチ
)
閨室
(
ハーレム
)
障壁
(
バリケード
)
顱
(
ろ
)
岩隙
(
チムニイ
)
黝
(
くろず
)
郷土
(
くに
)
顳顬
(
こめかみ
)
馴鹿
(
となかい
)
藜
(
あかざ
)
齦
(
はぐき
)
華魁
(
おいらん
)
縁
(
ふち
)
簪
(
かんざし
)
短艇
(
ボート
)
氳
(
うん
)
懶
(
ものう
)
偸
(
ぬす
)
劈
(
つんざ
)
囂々
(
ごうごう
)
巉
(
ざん
)
幼牝
(
ヴァージン
)
庇掛
(
さしかけ
)
徂来
(
そらい
)
恍
(
とぼ
)
生気
(
せいき
)
成牝
(
カウ
)
成牡
(
ブル
)
棰木
(
たるき
)
体
(
てい
)
氷屑
(
セラック
)
泛氷
(
はんひょう
)
海鴉
(
ロッペン
)
烏有
(
うゆう
)