“鉄架”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっきゅう50.0%
クラッチ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中段に鉄架てっきゅうのようなものがあって上下へブリキ皿の載るようになっていますが一度に二色の品を入れて焼くのは無理です。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
炭団でなければ起った炭火へ灰をかけてちょいと手をかざせるほどにして火鉢なら鉄架てっきゅうの上へ玉子焼鍋を置いて炭団を蓋の上の四隅へ四つに割った一かけずつ載せておきます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
武器というのは一本の短艇ボート鉄架クラッチなので、これほど手頼りのない武器もすくない。非力な手に握られた一本のクラッチが、身を護るのにどれほどの力を貸してくれることか、心細いかぎりであった。
海豹島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)