“鉄格子”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵格子
読み方割合
てつごうし86.5%
てつがうし8.1%
てつかうし2.7%
てつこうし2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新館の上層たる望楼は、屋根裏の一種の大広間で、三重の鉄格子てつごうしがはめてあり、大びょうをうちつけた二重鉄板のとびらでしめ切ってあった。
悠然いうぜんとして巻煙草まきたばこを吸ひ初める。長吉ちやうきちは「さうか」と感服したらしく返事をしながら、しか立上たちあがつたまゝに立見たちみ鉄格子てつがうしから舞台のはうながめた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
窓には鉄格子てつこうしがはまっていて、燈火の影さえさしてはいなかった。上方の窓には監獄に見るように目隠しがついていた。