“巻煙草”のいろいろな読み方と例文
旧字:卷煙草
読み方割合
まきたばこ91.9%
シガレット2.7%
たばこ1.4%
まきタバコ1.4%
シガレツト1.4%
シガー1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
好きな巻煙草をもそこへ取出して、火鉢の灰の中にある紅々とおこった炭のを無心にめながら、二三本つづけざまにして見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
大月は巻煙草らしながら、もこの事件に対して深い興味でも覚えたかの如く、暫くうっとりとした冥想に陥っていたが、軈て夫人に向って
花束の虫 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
神崎様が巻煙草の灰を掌にのせて、この灰が貴女には妙と見えませんかと聞くから、私は何でもないというと、だから貴女は駄目だ、そ宇宙の物、森羅万象、妙ならざるはなく
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
長椅子の方へ来て、くつろいでこんな打明けばなしをしてから、御免なさいといって、はじめて巻煙草の一本をつまんだ。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
大森氏は同じ主義から、どんな酷暑の候でも、官吏は簡単な服装をしてはならないといふので、洋服の一つ外した事がない。この意味から詰襟などは巻煙草刻煙草と一緒に大嫌ひである。
帳場に近い衝立の陰には、厚化粧をして頬紅を塗った怪しげな女が、愛想笑いをしながら折々泉原の方を振返っていた。女は長い巻煙草を細い指先に挟んで、軽い煙をあげている。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)