“シガレット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煙草22.2%
巻煙草22.2%
巻莨22.2%
紙巻烟草22.2%
紙巻煙草11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次官の令嬢も煙草シガレットケースを出して「どうぞ」と火をって差し出した。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
そしてこの黄瑪瑙きめのう巻煙草シガレットパイプのようにシックなランチャが、これから三週間私たちの自用車としてモンテ・カアロ公園ジャルダン小径こみちに park されるであろうし
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
箱を差したように両人気はしっくり合ってるけれども、その為人ひととなりは大いに違って、島野は、すべて、コスメチック、香水、巻莨シガレット洋杖ステッキ護謨靴ゴムぐつという才子肌。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ポルジイはいとまを遣るとき握手して遣ることは出来なかった。それは自分の手が両方共ふさがっていたからである。右には紙巻烟草シガレットを持っていた。左にはむちを持っていた。
青年は何ともしれぬ恐怖に襲われ、ブルブルッと身をふるわせた。気がつくと、銜えていた紙巻煙草シガレットの火が、いつの間にか消えていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
青年は心の落付きをとりかえすためであろうか、ポケットから一本の紙巻煙草シガレットをとりだすと口にくわえた。マッチの火がシューッと鳴って、青年のあごのあたりを黄色く照らした。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)