“粋”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
いき61.7%
すい33.5%
シック1.9%
すゐ1.0%
いなせ0.5%
おつ0.5%
イキ0.5%
シーク0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“粋”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸16.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
傳「どうも驚いた、熊笹も鮓屋すしやにあると随分いきなもんだが、此様こんなにあっちゃア不意気ぶいきなもんだのう」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
離れの小座敷の縁先に二十三四歳ぐらいの色白のいきな男が、しょんぼり立って、人でも待っているらしく庭をながめていた。
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
{2}我々が問題を見ている地平にあっては、「いき」と「すい」とを同一の意味内容を有するものと考えても差支ないと思う。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
しかるに、彼の口からは、倫敦ロンドンリジェント街とピキャデリの角の英語が、尻上りのすいさをもって滑り出るのである。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
シックではないが、このホテルの滞在客中でだいいちの金持である。
キャラコさん:01 社交室 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
すべてのシックな旅行の唯一の目的地になりすましている。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「忍ぶれど色ににけり我恋は」と謂ひしはすゐなる物思ものおもひ、予はまた野暮なる物思ものおもひに臆病の色に出でてあをくなりつゝむすぼれかへるを
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
種子たねはこれ感覚のすゐ
緑の種子 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
眉の迫った、目の鋭い、細面ほそおもて壮佼わかもので、巾狭はばぜま単衣ひとえに三尺帯を尻下り、いなせやっこを誰とかする、すなわち塾の(小使)で
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
黒斜子くろななこ丁子巴ちょうじどもえの三つ紋の羽織、紺の無地献上博多の帯腰すっきりと、片手を懐に、裄短ゆきみじかな袖を投げた風采は、丈高くせぎすな肌にいなせである。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
妥協、うやむや、去勢、萎縮、そこで小粋な姿なりをして、天下は泰平でございます。浮世は結構でございます。皆さん愉快にやりましょう。おつでげすな。大通でげすな。なあァんて事になってしまう。そうやってうたっているうちに、それよこせやれよこせ、洗いざらい持って行かれる。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
街の歌手、あんなにフランスの民衆が彼の粋さを愛していたシュバリエですが、悲しいかなそのイキは商品であって、巴里っ子魂ではなかったらしいのね。
片山さんという人は、フランス文学をやる人の中では珍しい本当のところの分るひとですが、つまりシークから脱しているが、その代り又別の精神界へ住みついてしまったようなところあり。