“精粋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいすい33.3%
せいすゐ16.7%
きつすゐ16.7%
エッキス16.7%
クリーム16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことにハイドンの如き古典の精粋せいすいとも言うべき弦楽四重奏曲を、あまりにも甘美にセンチメンタルに演奏することは避けるべきで
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
これに加へて巴里パリイのルウヴル及びリユクサンブルの二大博物館を観れば欧洲の絵画の古今にわた精粋せいすゐを概観し得たと云つて好いであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
文学者ぶんがくしやを以てだいのンきなりだい気楽きらくなりだい阿呆あはうなりといふ事の当否たうひかくばかりパチクリさしてこゝろ藻脱もぬけからとなれる木乃伊ミイラ文学者ぶんがくしやに是れ人間にんげん精粋きつすゐにあらずや。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
咒文とは真理の精粋エッキスを、短いリズミカルの文にしたもので、咒文の解剖を行ったら、大部の書籍ほんさえ出来るのであった。印を結ぶということは、自己催眠の手段であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
世界に誇る英国造船技術の精粋クリーム——排水量六万噸と言うから、実際、当時に於てはずば抜けていた。因みにかのモレタニア号でさえ排水量は四万四千六百四十噸である。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)