“せいすゐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清水40.0%
精粋20.0%
井水20.0%
盛衰20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其時共は餘程面白次第に而、東湖先生も至極丁寧成事なることにて、彼宅へ差越申候と、清水せいすゐに浴候鹽梅あんばいにて心中一點の雲霞なく、唯清淨なる心に相成、歸路をわすれ候次第に御座候。御遠察可下候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
これに加へて巴里パリイのルウヴル及びリユクサンブルの二大博物館を観れば欧洲の絵画の古今にわた精粋せいすゐを概観し得たと云つて好いであらう。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
独逸ドイツは南北によつて風土にも人情にも差があると聞いて居たが、南独逸ドイツ精粋せいすゐであるミユンヘンは自然の景勝も人づきあひもおのづから仏蘭西フランスに似た所が多い様である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
蘭軒の寓舎の井水せいすゐが長崎水品の第一だと云ふことは、此詩の註に見えてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
却説さても紙屑屋長八は段々の仔細しさいを聞ていた歎息たんそくなしたりしが何れ又々近日御尋ね申さんと暇乞いとまごひして立歸り道々大橋の物語ものがたりを考へ嗚呼人間の盛衰せいすゐはかり難きものなりさしも越後家にて五百石取の物頭役を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)