清水せいすゐ)” の例文
〔譯〕濁水だくすゐも亦水なり、一ちようすれば則ち清水せいすゐとなる。客氣きやくきも亦氣なり、一てんすれば則ち正氣せいきとなる。きやくふの工夫は、只是れ己に克つなり、只是れ禮にかへるなり。
其時共は餘程面白次第に而、東湖先生も至極丁寧成事なることにて、彼宅へ差越申候と、清水せいすゐに浴候鹽梅あんばいにて心中一點の雲霞なく、唯清淨なる心に相成、歸路をわすれ候次第に御座候。御遠察可下候。
遺牘 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)