“濁水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だくすい45.8%
だくすゐ20.8%
にごりみず12.5%
じょくすい8.3%
どろみず4.2%
どろみづ4.2%
にごりみづ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火口かこういけ休息きゆうそく状態じようたいにあるときは、大抵たいてい濁水だくすいたゝへてゐるが、これが硫黄いおうふくむために乳白色にゆうはくしよくともなれば、熱湯ねつとうとなることもある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ぶりき板の破片や腐つた屋根板でいたあばらは数町に渡つて、左右さいうから濁水だくすゐさしはさんで互にその傾いたひさしを向ひ合せてゐる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
工学部の正門前は、広い道路を隔てて、二三里の南に在る若杉山のふもとまで、一面の水田になっていて、はてしもなくみなぎり輝く濁水にごりみずの中に、田植笠が数限りなく散らばっている。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あしたに金光をちりばめし満目まんもくの雪、ゆうべには濁水じょくすいして河海かかいに落滅す。今宵こんしょう銀燭をつらねし栄耀えいようの花、暁には塵芥じんかいとなつて泥土にす。三界は波上のもん、一生は空裡くうりの虹とかや。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
滔々とうとうたる濁水どろみず社会にチト変人のように窮屈なようにあるが、ればとて実際浮気うわき花柳談かりゅうだんうことは大抵たいてい事細ことこまかしって居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「ぢや、花吉、お前どうするツて云ふんだ」と、お六はかんざしもて頭掻きつゝ、顔打ちしかめ「濁水どろみづ稼業をして居る身の、思ふ男に添ひ遂げることの出来ない位は、おめえだつて、百も承知だらうぢやないか、 ...
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ぴちやぴちやと濁水にごりみづすごいわねえ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)