“列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なら43.4%
つら29.0%
れつ15.1%
つらな8.8%
つらね0.7%
0.5%
なみ0.5%
0.2%
つらぬ0.2%
はげ0.2%
れっ0.2%
れつし0.2%
オーチェルジ0.2%
ツラナ0.2%
ナミ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「若けえ男というのは駿河屋の養子の信次郎だ。年頃から人相がそれに相違ねえ。女はび茶屋のお米だ。もう一人の男が判らねえ」
さらに、附近の漁船まで狩りだして、それに無数の小舟をね、赤々と、篝火かせて、あたかも夜襲を強行するようにみせた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よ、愚劣な×(2)に対して子供らを、をそむけてたちを、無言のまゝ反抗視線きつけるたちを!
その日彼女はフランシスに懺悔の席にる事を申しこんだ。懺悔するものはクララのにも沢山いたが、クララはわざと最後を選んだ。
クララの出家 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
やがてさらしをはらんとする白ちゞみをさらすをりから、朝日のあか/\と玉屑平上たる水晶白布紅映したる景色、ものにたとへがたし。
これは強制と信頼のきわどいれめであった。座にらなっていた家臣は「はあ——」と平身していた。けれども、反省はぐに俯向いた彼らの眉間に、一そう深刻なものとしてあらわれていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
しみらにつわかき白楊
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
かれ汝はその族のありのて來て、この島より氣多まで、みなみ伏し度れ。ここに吾その上を蹈みて走りつつ讀み度らむ。
東北地方は既に厳霜凄風たれて、ただ見る万山の紅葉はらに錦繍るが如く、到処秋景惨憺として、蕭殺の気が四隣ちているであった、にこの地は東北に師団を置きて以来
雪の透く袖 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
し折れて電光の如くつた鋒尖はマス君のしくいたに過ぎなかつた。人人は奇蹟の様に感じてホツと気息をついた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
の方からはあまり滝田ねていない。いつも年末されるという滝田招宴にも一席末しただけである。それは震災の前年、——大正十一年の年末だったであろう。
滝田哲太郎君 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
徴士横井平四郎を殺害に及候儀、朝憲を不憚以之外之に候。元来暗殺等之所業、全以府藩県正籍に候者には不可有事に候。万一壅閉之筋を以て右等之儀に及候
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
そこから、の方へ、光りを照り返す平面が、幾つもつて見えるのは、日下江永瀬江難波江などの水面であらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
汝は其族のありの率て来て、此島より気多の崎まで、皆伏し度れ。吾其上を蹈みて走りつつ読み度らん。是に吾族と孰れ多きと云うことを知らん。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)