“二列”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたならび60.0%
ふたなら20.0%
ふたつら10.0%
ふたれつ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
転づるは French か、角ぐみそめし桜の二列ふたならびの並木の間の人道を、枯草の辺りを青くして低きかなめ垣の長きこみちに添ひて、ハリエニシダの花黄なる彼方へとぞゆく。
春の暗示 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
足が地脹じばれをしている。その上に、んだ歯がたのようなものが二列ふたならびついている。脹れはだんだんひどくなって行った。それにつれてそのあとはだんだん深く、まわりが大きくなって来た。
ある心の風景 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
見ると左右二列ふたつら渡廊わたどのを抱えて、青瓦あおがわらも草にうずみ、あたりは落葉にせきたるままな社殿があった——宋江は夢中できざはしを這いあがった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうさんは表庭おもてにはなし椿つばきしたあたりへちひさなかはのかたちをこしらへました。あつめたすなつち二列ふたれつりまして、そのなかみづながしてはあそびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)