“父”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とう31.4%
とっ17.1%
ちち7.0%
とつ6.4%
ちゝ5.2%
5.1%
ちゃん4.5%
とと4.0%
てて3.5%
おや1.9%
(他:80)13.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“父”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸58.1%
文学 > フランス文学 > 小説 物語42.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)20.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
つかったんですか。」と、いっしょに、おとうさんのはなしいていらしたおかあさんが、いいました。
海が呼んだ話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とうさんは、息子むすこかえったとると、きゅう気持きもちがかるくなるのをかんじました。
火事 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「伊之助さん、お継立ての御用米が尾州から四十八俵届きました。これは君のおとっさん(金兵衛)に預かっていただきたい。」
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「伯父さん、宗太も福島の方へもどってまいりましてね、馬籠のおとっさんのことはいろいろあれから聞きましたよ。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
これうものは汝等なんじらにあらず、うちにありていたまうなんじらのちちれいなり。
斜陽 (新字新仮名) / 太宰治(著)
じつはこの子のくなりましたちちも、坂田さかたというりっぱなうじったさむらいでございました。
金太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「薄情なやうだが、とつさんのためだ。子分衆を手一杯に働かせて、お品さん一人の手にこいつをさばいて見る氣はないか」
「そんなことあ、おいら、根に持つてやしねえだよ、ソローピイのおとつつあん! なんならからだを自由にしてあげるぜ!」
うらぶれし良家りやうかむすめの、ちゝ病氣いたつきなるに、夜半よはへるみちなりけり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちゝ存命中ぞんめいちゆうには、イワン、デミトリチは大學だいがく修業しうげふためにペテルブルグにんで
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
義太郎 (不満な顔色にて)おう、どうしたから降すんや。今ちょうど俺を迎えに五色の雲が舞い下るところであったんやのに。
屋上の狂人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「むずかしい病気なのかね。もうおっさんが帰っておいでになるだろうから、またせて置けばいじゃないか」
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「しかしちゃん、富さんがそういっただけで、ほんとに源三郎さんてえ人が焼け死んだものかどうか、そいつはまだわからねえ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「ヤア、あたいと父上が、一生懸命にまもってきた壺。こないだちゃんが、どこからか持ってきたのに、どうしてここにあるんだい」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「どうするというて……。ありがたくお受けするまでじゃ。もしそうなれば思いも寄らぬ身の出世じゃと、ととさまも喜んでいやしゃれた」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「や、戒名かいみょうの下に記した此の名は、ととさんと娘を殺した悪人の名、それではもう此の世にいないのか」
南北の東海道四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
漁師はやがて笑ひだしてゐたのです。「なるほど、あれは仏像だ。あの混血あいのこててなし娘は白痴で唖でつんぼだよ」
領事の帰った後で、お鈴がゴローを引きずりながら入ってきて、彼が蝶々さんの子供をてて無し子だと罵ったとおこります。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
小児こどもの時にうみの母には死別しにわかれて、今日こんにちまでおや一人子一人の生涯を送って来たのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おやも娘も、物堅いので有名な石川家のこと、間違いはあるまいが、それにしても……」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ヂュリ とゝさまの命令おほせごとそむいた不孝ふかうつみくやむことをならうたところに。
(膝まづきて)かうして平伏ひれふしてとゝさまのゆるしへいと、あのロレンスどのがはれました。
いえ、私はな、やっぱりお伊勢なんですけれど、おとっさんがくなりましてから、継母ままははに売られて行きましたの。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相変らずの唐机とうづくえを控えて、宗近のおとっさんが鬼更紗おにざらさ座蒲団ざぶとんの上に坐っている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もう五年、十年生きてゐてもらつて、私が多少でもいゝ仕事をして、おさに喜んでもらひたかつた、とそればかり思ひます。
青森 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
もう五年、十年生きていてもらって、私が多少でもいい仕事をして、おさに喜んでもらいたかった、とそればかり思います。
青森 (新字新仮名) / 太宰治(著)
併しそんなことは——お信さんが乞食の子であつたとか、てゝなし児を生んだとかいふやうなことは、私のお信さんに対する感情に、何等の影響も与へなかつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
それ迄にてゝなし子を産んでゐたといふことなどはもとより由藏を不愉快にはしなかつた。
泥の雨 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
それに京伝本なんぞも、おやぢや母のことで懐しい記念が多うございますから、淋しい時は枕許に置きますとね。
いろ扱ひ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
おやぢが死んだんです。』學生は眞面目な顏をした。『僕は今迄自活して苦學をして來たんですがねえ。』
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
「おとツさんは馬鹿だから、ね、あんな女に迷つて」と、渠等の母が以前に時々狂ひ出したそのざまを、その後も、書物若しくは家財を賣り拂ふ時やいろ/\考へ込む時などに、また繰り返してゐたに相違ないことが想像された。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
とツつアんエーとつて女の子がけてるから、どうかおつかさんのところかへつてくれ、おとツつアんはいものと思つてくれと言ひ聞かせて、泣きながらかへる子の後姿うしろすがたを見送り、あゝ口惜くやしい
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
『あの、パパはこちらにをりませんでして?』と仰つしやる。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
パパハイドン」という言葉がある。この言葉の持つ柔らかな感触と、あふれるような親しみは、ヨーゼフ・ハイドンの人柄なり、その音楽なりに、なんの誇張も食い違いもなくピタリとするのだろう。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
と言ったんだそうだ。土産にもくれた。帰って誰が下すった、とおやじにそう言いましょうと、聞くと、
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「私のおやじもそんなになるでしょうか。ならんともいえないですね」
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「おいらだッて、あの仮面めんを探さなければ、お嬢様のそばへ帰れない。……それに、ちゃんの身も心配でならないんだ」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「遠慮をしない方がいいぜ、うちちゃンはあんまり好くないけれど、おっ母あは、旅の人にも親切なんだぜ、もう一杯おあがんなさい」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼方あなたの一隅には「松公ンとこちやんは朝から酒飲んでブウ/\ばかり、育つてるぢやねエか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
うめるな、かならずうめるな。やい、こんなへえれねえぢや、ちやんとははせねえ。ひげにたゝつくれるぞ、さあ、へえれ。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すると、祖母ばヾをみはつて、そのかたはちヽ最初まへの「つれあひ」だつたとおどろかれました。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
不幸ふかう由來もとさとめて、ちヽこひはヽこひしの夜半よはゆめにも
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おとつさんはかへらないけれどね、いつものね、うなぎるんだよ。」
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その墓の一つを母親がゆびさして『これがお前のおとつさんのお墓だよ。おとつさんは此処こゝるんだよ。成長おほきくなつたら、行つて御覧?』
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「ほだらおどおども北海道さ行がねえが? 北海道さ行って、鉄道の踏切番でもすれば……! 踏切番はいいぞ、おど!」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「そうが。ほんでは、おども辛抱して、にしあ出世してけえるまで、ほんの少しでも、自分の土地だっちもの買って置くがんな。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「おん、なにをいうとるなん? 土用に菜の花などあるかしらん」
肌色の月 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おツ母さんはおツ母さんで、まだおアさんの一周忌も來ないうちに、娘の方へ逃げて行つた癖に、よこした手紙には、五尺も雪が降るところで寒いから、また歸りたい! も、ないものだ。
「わたし、生れたのは薬研堀ですわ。おとッつァんはとうに死んじまいました。」
申訳 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
仙「エヽおめえ重三じゅうざさんのおとッさんかえ、何うも妙だなア」
家といったってどうせ荒家ぼろうちで、二間かそこいらの薄暗い中に、おやじもおふくろ小穢こぎたねえ恰好してくすぶってたに違いねえんだが……でも秋から先、ちょうど今ごろのような夜の永い晩だ、焼栗でもきながら、罪のねえ笑話をして夜を深かしたものだっけ、ね。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
己がおやじさんに勧めて他人の中を見せなければいけませんが、近い所だと駈出して帰って来ますから、いっそ江戸へ奉公に出した方が宜かろうと云って、江戸の屋敷奉公に出した所が、善事いゝことは覚えねえで、密夫いろおとこをこしらえてお屋敷をげ出すのみならず、御主人様を殺し
ときにはおうさんのむらなぞにいめづらしい玩具おもちやや、とうさんのきな箱入はこいり羊羹やうかんとなりくにはうから土産みやげにつけてれるのも、あのうまでした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「大変邪魔にするね。糸公、おとっさんが、そう云ってたぜ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「震災には無事だったのかね。おとうさんやお母さんは……。」
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まろが一一。 (歌謠番號四九)