“叔父”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おじ84.8%
をぢ8.8%
しゅくふ2.3%
おぢ1.2%
しゆくふ1.2%
おんつあ0.6%
おい0.6%
おじさん0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくいいつかったことをわすれたり、また、ばんになると、じきに居眠いねむりをしましたので、よく叔父おじさんから、小言こごとをいわれていました。
人の身の上 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おやそうさん、少時しばらく御目おめゝらないうちに、大變たいへん御老おふけなすつたこと」といふ一句いつくであつた。御米およね其折そのをりはじめて叔父をぢ夫婦ふうふ紹介せうかいされた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
永楽帝既に崩じ、建文帝なおり、帝と史彬しひん客舎かくしゃあいい、老実貞良の忠臣の口より、簒国奪位さんこくだつい叔父しゅくふの死を聞く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かない⁉ それはつよい! けれどいまあぶないからいけません、追付おつつ成長おほきくなつたら、大佐たいさ叔父おぢさんもよろこんでれてつてくださるでせう。
其名が周山世成しうざんせいせいであつた。三世成美は叔父しゆくふの死んだために家を継ぐこととなつた。其初の名は周迪成美であつたと云ふのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こつちの叔父おんつあは全く豪い叔父おんつあだつた……さう言つては何だけれど、おれは全く感心してるんだ、なえ……おれは忘れね、どうしても忘れね
酔ひたる商人 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
叔父おいちゃん。」と幸子は真似た。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)
別して鹿狩りについてはつの字崎の地理に詳しく犬を使うことが上手じょうずゆえ、われら一同の叔父おじさんたちといえども、素人しろうとの仲間での黒人くろうとながら、この連中に比べては先生と徒弟でしの相違がある
鹿狩り (新字新仮名) / 国木田独歩(著)