叔父おぢ)” の例文
かない⁉ それはつよい! けれどいまあぶないからいけません、追付おつつ成長おほきくなつたら、大佐たいさ叔父おぢさんもよろこんでれてつてくださるでせう。
「もうしませう。彼方あつちつて、御飯ごはんでもたべませう。叔父おぢさんもゐらつしやい」と云ひながら立つた。部屋のなかはもう薄暗うすぐらくなつてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それでは、稻妻いなづま私共わたくしどもわかれて、單獨ひとりで、このさびしい、おそろしいやまえて、大佐たいさ叔父おぢさんのいへへお使者つかひくのですか。
あにの云ふところによると、佐川の娘は、今度ひさぶり叔父おぢれられて、見物かた/″\上京したので、叔父の商用が済み次第又れられてくにへ帰るのださうである。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『あゝ、叔父おぢさん、わたくしはどうせうかとおもつたのです、起床おきると、叔父おぢさんはないし、稻妻いなづま何處どこかへつてしまつたんですもの。』と不平顏ふへいがほ
「うむ。うだかわからない。叔父おぢさんは旅行するかも知れないからつて、帰つてさう云つて呉れ」と云つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)