“久”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひさ73.4%
ひさし14.7%
しば4.2%
きゅう1.4%
きう0.7%
く0.7%
しさ0.7%
しばら0.7%
しゃ0.7%
ひい0.7%
ひさしう0.7%
びさ0.7%
ヒサ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お竹(たけ)が、同情(どうじょう)をしたように、このアルミニウムの湯沸(ゆわ)かしは、町(まち)から買(か)われて、この家(うち)にきてから、すでに久(ひさ)しい間(あいだ)働(はたら)いてきました。
人間と湯沸かし (新字新仮名) / 小川未明(著)
而して予が否と答ふるや、彼女は左手を垂れて左の趾(あしゆび)を握り、右手を挙げて均衡を保ちつつ、隻脚にて立つ事、是を久(ひさし)うしたりき。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
汽車は久(しば)らく停つてゐたが、暁方(あけがた)になつて出ると、間もなく飛ぶやうに走る。と、森の中のステーションへ来て停つたまゝ、なか/\出ない。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
堅木(かたぎ)を久(きゅう)の字(じ)形(がた)に切り組んで作ったその玄関の床(ゆか)は、つるつる光って、時によると馴(な)れない健三の足を滑らせた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
して待うち翌日に成しかば名主鵜川惣内(うがはそうない)後家お深組頭周藏佐治右衞門傳兵衞(でんべゑ)木祖(きそ)兵衞親類には千右衞門喜平治金助(きんすけ)大八丈右衞門兩隣(となり)の善右衞門孫(まご)四郎辰六角(かく)右衞門其外(ほか)多人數(たにんず)入來り九郎兵衞八右衞門久(きう)七八内忠七六之助などは分家(ぶんけ)故皆々勝手働き先代が取立(とりたて)し百姓三五郎辰八等は水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
土方楠左より長(州)及時勢被二聞取一の上久(く)
久(しさ)し振(ぶり)で裏門(うらもん)が開(あ)いたと思(おも)つたら
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
『真箇(ほんと)よ。随分久(しばら)く取らないんですもの。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
病気が非常に悪い時でも私が学校から帰るのを待ちかねていて「お久(しゃ)しゃんお久(しゃ)しゃん」
梟啼く (新字新仮名) / 杉田久女(著)
墓守の家に東京から女の子が遊びに来ると、「久(ひい)ちゃん」「お安さん」とよく一緒に遊んだものだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
寿永年間桜尾周防守(周防国桜尾城主)近実(ちかざね)といふ者天神七代を此山に祀(まつる)。年歴久(ひさしう)して天満天神の祠となすのみ。時正巳なり。上村源太夫鈴木順平藤林藤吉石川五郎治及余五人舟にて宮島にいたる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
どこの女子(おなご)であろうか、何者の娘だろうか、その素性を聞かないうちは、床(とこ)につかれぬような待ち久(びさ)しさに囚(とら)われながら……。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唯、其間に真実味の出て来て居るのは、後朝の詞や、見ず久(ヒサ)の心を述べる男の歌に対(こた)へたものである。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)