“久闊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅうかつ88.2%
しばらく5.9%
ひさし5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
瀬川は一わたり久闊きゅうかつの挨拶がすんでから、急に話頭を転換して言った。私には浅野という男が誰のことかとみには思い出せなかったので
犠牲者 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
名を呼ばれるさえ嬉しいほど、久闊しばらく懸違かけちがっていたので、いそいそ懐かしそうに擦寄ったが、続いて云った酒井のことばは、いたく主税の胸を刺した。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうしてこの一さわぎのあとから、また久闊ひさしぶりに清らかな水は廢市に注ぎ入り、樂しい祭の前觸まへぶれが、異樣な道化どうげの服裝をして、喇叭を鳴らし拍子木を打ちつゝ
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)