“懸違”の読み方と例文
読み方割合
かけちが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
名を呼ばれるさえ嬉しいほど、久闊しばらく懸違かけちがっていたので、いそいそ懐かしそうに擦寄ったが、続いて云った酒井のことばは、いたく主税の胸を刺した。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これが鴎外と款語した最後で、それから後は懸違かけちがって一度も会わなかったから、この一場の偶談は殊に感慨が深い。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)