“懸隔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんかく70.6%
かけへだ13.7%
へだたり7.8%
かけへだて3.9%
かけへ2.0%
けじめ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸木板画の悲しき色彩が、全く時間の懸隔けんかくなく深くわが胸底きょうていみ入りて常に親密なるささやきを伝ふる所以ゆえんけだし偶然にあらざるべし。
浮世絵の鑑賞 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ふだんは至って円満にっているこの両家老は、実は、まったく懸隔かけへだてた性格の持主であったことを知って、人々は、思わず眼をみはってしまう。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の態度によって女の名誉が傷つくことになってはならないと思うが、夢中になるほどその人の恋しかった心と今の心とは、多少懸隔へだたりのあるものだった。
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
持たないとの懸隔かけへだてが、あの粗野な、とても優雅な感情の持主にはなれない、女酋長おんなしゅうちょうのような須磨子を劇界の女王、明星プリマドンナとした。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
付け旅も少しは草臥くたびれて辛い事の有るのが興多しあまり徃來の便を極めぬうち日本中を漫遊し都府を懸隔かけへだちたる地の風俗をぜにならぬうちに見聞けんもん山河やまかはも形を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
自分にもさして懸隔けじめがなく、そして気立てのしっかりした、苦労に耐え得るほどの婦人があれば、それこそ、今が今といっても、家内にしても差しつかえがないと思っているところへ、ちょうど