トップ
>
懸隔
>
かけへだ
ふりがな文庫
“
懸隔
(
かけへだ
)” の例文
ふだんは至って円満に
行
(
や
)
っているこの両家老は、実は、まったく
懸隔
(
かけへだ
)
てた性格の持主であったことを知って、人々は、思わず眼を
瞠
(
みは
)
ってしまう。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
作「静かにたって、
大丈夫
(
でえじょうぶ
)
だ
人子
(
ひとっこ
)
一人通らねえ土手下の一軒家田や畑で
懸隔
(
かけへだ
)
って誰も通りゃアしねえから
心配
(
しんぺえ
)
ねえよ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どう考えてもこの
懸隔
(
かけへだ
)
った二つの現象に、同じ自分が支配されたとは納得できなかった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
我々は一しよに大学前の
一白舎
(
いつぱくしや
)
の二階へ行つて、
曹達水
(
ソオダすゐ
)
に二十銭の弁当を食つた。食ひながらいろんな事を弁じ合つた。自分と成瀬との間には、
可也
(
かなり
)
懸隔
(
かけへだ
)
てのない友情が通つてゐた。
あの頃の自分の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
森を出抜ける頃には、既に十五六
間
(
けん
)
も
懸隔
(
かけへだ
)
たって
了
(
しま
)
った。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
身分からいえば、彼と右近とでは、比較にならないほど、
懸隔
(
かけへだ
)
てがある。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三千代の
兄
(
あに
)
と云ふのは
寧
(
むし
)
ろ豁達な気性で、
懸隔
(
かけへだ
)
てのない
交際振
(
つきあひぶり
)
から、
友達
(
ともだち
)
には
甚
(
ひど
)
く愛されてゐた。ことに代助は其親友であつた。此
兄
(
あに
)
は自分が豁達である丈に、妹の
大人
(
おとな
)
しいのを
可愛
(
かあい
)
がつてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“懸隔”の意味
《名詞》
懸け離れていること。
(出典:Wiktionary)
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
隔
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
“懸隔”で始まる語句
懸隔益々甚