“可也”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなり93.8%
よし4.2%
かや2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可也かなり皮肉な出来事であつたからで、気の小さい、きまわるがり屋の彼は、うかしてうまくそれを切りぬけようと、頭脳あたまを悩ましてゐた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
可也よし、そっちがその了簡ならこっちもそのツモリでう一度対手になろうといいたい処だが、一度の戦争は東洋問題を解決するため止むを得ないとしても
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
新羅しらぎに遣はさるる使人等の一行は、ここ志賀の浦波に照りかへす月光を看て、遠くも来にける懐郷の涙をしぼり、志摩郡の唐泊からどまりより引津泊ひくつどまりに移り、可也かやの山べに小男鹿さをしかの声の呦々えう/\たるを聴き
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)